結婚ビザ申請の代行

結婚ビザ申請代行

結婚したからビザが取れるわけではない

多くの日本人は、ビザを取ることが大変だという認識があまりありません。

ここから来る勘違いで代表的なのが「結婚したから結婚ビザは自動的に取れる」という思い込みです。

断言しますが、「結婚」と「結婚ビザ」は全く別物です。切り離して考えないとダメです。

結婚したからと言って、結婚ビザが取れるとは限らないのです。

こう言うと「じゃあ、俺たちはどこで生活すればいいんだ」と入管の職員に食って掛かる方がいらっしゃいますが、それは冷たく「あなたがお相手の方の国に行って一緒に暮らしたら如何ですか?」と冷たく返されてしまいます。

そうです。

結婚したからと言って、何も日本に住まなければならないというわけではありません。

相手の国に行って住むという選択肢もあるのです。

結婚と結婚ビザが別物とはそういうことです。

結婚するのは個人の自由です。しかし、別に二人一緒の生活を日本国が保証する義務はないのです。

結婚ビザはなぜ審査が厳しいのか?

では、なぜ結婚ビザを取るのにそんなに苦労しなければならないのでしょうか?

一見すると、結婚している夫婦を、そんなに詳細に調べ上げる必要などないように思えます。

そうではありません。

「結婚ビザは犯罪の温床」と言われるくらいに不正な申請が横行しています。

実は、結婚ビザは以下の二つの点で外国人に多大なメリットがあるビザなのです。

  • どんな仕事についても違法とはならない。
  • 婚姻後、3年経てば永住権の申請ができる。

このようなよこしまな動機に駆られ、結婚した外国人を水際で食い止めるべく、入国管理局審査官の厳しい目が常時光っています。

しかし、これでは、不正な申請はビシビシ取り締まってほしいですが、本当の結婚についても、とばっちりを食ってしまいます。

結婚ビザの審査が厳しい理由がお分かりいただけましたでしょうか?

結婚ビザ申請のポイント

結婚ビザは「法的に結婚している」というのが要件の一つになります。

しかし、これまで何度も述べてきている通り、ただ「結婚している」だけでは結婚ビザは取れません

実は、結婚にはきちんとした要件があり、それを充足している立証をする必要があります。

そのためには、あらゆる角度から事案を分析し、偽装結婚と誤解されないよう、実態を伴う結婚生活とその継続性、生計の安定性を十分に立証する必要があります。

そして、行政書士の中でも、結婚ビザなどの身分関係のビザは腕の差が出ると言われます。

一般に行政手続きは役所が必要とする資料を提出すれば許可が出るものですが、この結婚ビザに関しては、担当した行政書士によって結果が大きく変わってしまう分野なのです。

代表の一口メモ

 あらゆるビザ申請の中で、入国管理局の裁量権が大きい分野が結婚ビザです。結婚ビザを得た日本人配偶者は、同時に就労可能にもなるため、それを目当てに、昔から偽装結婚が横行してきました。そのため、入国管理局では、非常に厳しい審査を行ってきたのですが、それが行き過ぎて、全く偽装結婚に関係のない人まで影響を受けてしまっています。

 例えば、中国人との偽装結婚が増加した時期には、日本人男性と中国人女性の結婚ビザ申請は必ず一度不許可にして、再申請させることで結婚の真実性を測るといった信じられない運用がなされたこともあります。それだけ審査が厳しい分野であることを念頭に置く必要があります。

 結婚という大イベントは一生に何度もあるものではありません。日本人同士の結婚でもいろいろと大変なものを、国際結婚ともなれば、なおさら大変です。その負担を軽減する意味でも、結婚ビザ申請については専門家の手を借りるべき分野と言えます。

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